ジャーナリスト富家孝
2019/05/27
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】「人とのつながり」こそ長寿の秘訣!? 長野県が“健康・長寿県”である意外な理由
★(10)医者の視点から言うと、現代人の死に方は、突然死以外は、以下の3つの段階を経ていきます。第1段階は、具合が悪くなり病院のお世話になることです。そして、がんなどと診断されると入院となります。この場合、入るのは「一般病床」です。次に、回復が遅いかあるいは長期療養となると、「療養病床」がある病院に2019/05/27夕刊フジ詳しく見る
2019/05/25
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】できる限り早く「死に方」の意思決定を 患者の意思を明確にする「人生会議」
★(9)厚生労働省の意識調査によると、自分の死が近い場合に受けたい医療を、「家族とまったく話し合ったことがない」という人が6割に上っています。半数以上の人が、人生の終末期をどうすべきか、まだ決めていないのです。具体的に言うと、延命のための人工呼吸器や胃に直接穴を開けて栄養を送る胃ろう、がんなどの痛み2019/05/25夕刊フジ詳しく見る
2019/05/24
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】QOD=死の質とは? 国別ランク14位の日本で考える「尊厳死」
★(8)近年、言われるようになったのが「QOD」(クオリティ・オブ・デス=死の質)です。QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)という言葉は聞いたことがあると思いますが、「QOD」はまだ聞き慣れません。日本ではまだ「死の質」が問われることが少ないからです。QOLは、「終末期の延命治療に対し、それ2019/05/24夕刊フジ詳しく見る
2019/05/22
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】死とは何か…医者は自然死を知らない 「延命治療」蔓延する日本と「自然死」選ぶ欧米
★(7)日本では昨年、1年間で136万9000人(2017年10月~18年9月)が死にました。いまや「多死社会」になろうとしています。ところが、もっとも近いところにいながら、私たち医者は死というものをよく分かっていません。ここで言う死とは「自然死」のことです。人間がどうやって死んでいくのか、じつは医2019/05/22夕刊フジ詳しく見る
2019/05/21
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】遺伝子を操作すれば老化は防げる? 環境要因、プログラム説…進む「老化研究」のいま
★(6)人類は何歳まで生きられるのでしょうか?通説化しているのが「115歳限界説」です。これまでの最長寿者は、ジャンヌ・カルマンさんというフランス人女性で122歳。公的な記録で確認できる、120歳突破の唯一の例です。120歳まで生きたといわれた鹿児島・徳之島の泉重千代さんは、現在では105歳だったと2019/05/21夕刊フジ詳しく見る
2019/05/20
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】自分の「平均余命」を知っておこう 各年齢の人がその後、何年生きられるかを算定
★(5)医者にとって「余命宣告」をするほどつらいことはありません。たいてい医者は余命を想定より短く言います。1年なら半年、半年なら3カ月と。もし宣告より早く死亡した場合、家族に恨まれるのを避けたいのです。ただ、余命の算出には定義があります。たとえば、「余命宣告1年」というのは、定義から言うと「生存期2019/05/20夕刊フジ詳しく見る
2019/05/18
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】“死に場所”確保できない「看取り難民」 在宅医が必要も2つのハードル
★(4)今後、「看取り難民」が急増するということが心配されています。「看取り難民」というのは、文字通り「看取り」をしてくれる場所、「死に場所」が確保できない人々のことです2025年には団塊世代のすべてが75歳以上になり、後期高齢者は、日本の人口のほぼ6分の1の2000万人に達します。私もその一人です2019/05/18夕刊フジ詳しく見る
2019/05/17
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】半分以上の人が長生きを望んでいない!? 「早く逝かせてくれんかなあ…」
★(3)年寄りが集まって健康、長生きの話しかしなくなったら、それはもう終わりと思ったほうがいいでしょう。長生きが目的になってしまった場合、もはやそれは人生ではありません。人は、単に長生きをするために生まれてきたのではないと、私は思います。いま、長生きを礼賛しているのはメディアとテレビのコメンテーター2019/05/17夕刊フジ詳しく見る
2019/05/16
【長生きは本当に幸せか? 医師・ジャーナリスト富家孝が問う】理想とされる「在宅死」の問題点 病院で死ぬのも在宅で死ぬのも地獄という状況に!?
★(2)人は住み慣れた家で愛する家族に看取られて穏やかに死んで行きたいと願います。これを「在宅死」と呼びますが、それができるのは、統計では4人に1人。厚生労働省の統計では、老人ホームなどでの死も「在宅死」としています。人口減社会の日本では毎年、約130万人が亡くなっています。このうち、約100万人が2019/05/16夕刊フジ詳しく見る