２人の死因は、２０代ぐらいの女性が一酸化炭素中毒、４０～５０代とみられる男性がやけどだった。現場は、ＪＲ大宮駅東口から徒歩５分の「Ｋａｗａｉｉ大宮」。１０軒以上のフーゾク店がひしめく「北銀座」一帯にあり、火事の翌日でも早朝から営業する店舗が多い。周囲は依然として焦げ臭いにおいが立ち込め、駐車場に面し

る人のうち、４割は、一酸化炭素中毒や酸素欠乏による窒息が原因だ（２０１５年、消防庁）。一酸化炭素といえば、石油ストーブなどを燃焼させたときに出る「イヤなニオイでわかる」と思いがち。だが、実際は無色透明で無臭なのだ。室内は、化学製品だらけ。一酸化炭素は、炎や煙が上がる前から発生し、室内にどんどんたまっ

見えない一酸化炭素を吸い込んで死亡するケースが多いとされる。一酸化炭素中毒の怖さを知っておこう。【低濃度で死に至る】一酸化炭素は不完全燃焼が原因となって発生する可燃性ガス。日常生活では、練炭、炭火、給湯器、ストーブなどが発生源になるので、中毒患者は圧倒的に冬場が多いが、火災ではいつの場合でも多量に発