８４歳だった。記者は映画担当だったが、なかなか会う機会に恵まれず、最初に面と向かって取材したのは２０１１年１０月。降旗監督と高倉健さんの名コンビがタッグを組んだ映画「あなたへ」の岐阜・高山ロケのときだったと思う。６年ぶりの映画主演となった健さんは変わらぬ存在感で周囲を圧倒。待ち時間でも椅子に座らず、

はみたものの、記者が映画担当として是枝裕和監督をカンヌで取材したのは、２００４年の「誰も知らない」のとき（主演の柳楽優弥が１４歳で男優賞の最年少受賞者になりました）。その後、０９年「空気人形」での取材を最後に現場を離れてしまったので、是枝監督にとって覚えがない記者の勝手なつぶやきです。話はさかのぼり