ＴＥＰＳＴＥｐ」―。物語の舞台はこれといった魅力のない地方都市「サザナミ市」。唯一知られているのは女子刑務所だった。観光産業が右肩下がりの中から起死回生の企画が持ち上がる。それは市役所と女子刑務所がタッグを組んで観光客招致のため、受刑者たちでダンスパフォーマンスをやってみるというものだった。この荒唐

で、２０１１年の映画版（永岡佑主演）以来、７年ぶりの実写化。刑務所の受刑者たちが、毎日のおかずを賭け、各自が“シャバ”で食べた一番おいしかった思い出話で勝負するグルメドラマ。時代劇で活躍する福士にとって、今作は１４年ぶりに主演する現代ドラマ。受刑者仲間を演じる芸達者な今野浩喜（３９）、柳沢慎吾（５６

８年公開）に主演することが２２日、分かった。町に移住する元殺人犯たちの受け入れ担当という、一風変わった役を演じる。原作は、山上たつひこ氏作のコミック。元受刑者たちを受け入れた港町で起こる数々の事件や、住民と元受刑者の不協和音、人間が犯罪者に抱く生理的感覚を描くサスペンスで、問題作として話題になった。