ドが真っ赤に染まった敵地広島で、球団史上初の「下克上日本一」を成し遂げた。２位に終わったレギュラーシーズン、クライマックスシリーズ（ＣＳ）ではなかった歓喜の胴上げ。長く激しかった計１５７試合の激闘の末、工藤監督が１５度も宙に舞った。「最高に幸せ。みんなの手を感じながら、支えてもらっていたという思いが

薄氷の乱打戦を制した。敵地広島での２試合ではわずか３得点だったが、福岡に戻った第３戦は１２安打９得点と爆発。４回に中村晃の適時打などで今シリーズ初めて先制し、６回は第２戦の左翼から本拠地で本来のＤＨに戻ったデスパイネの今シリーズ１号３ランなどで一挙４点。ヤフオクドームでの頂上決戦は２０１１年の第７戦

２本塁打の強力打線が敵地広島で空転した。２試合、２１イニングでわずか３得点。西武とのＣＳファイナルＳの５試合で４４得点した姿はなく、王球団会長も「相手投手がよく、先に点を取れなかった。とにかく本拠地に戻って仕切り直し」と無念の表情を見せた。延長１２回の死闘の末に第１戦を引き分けた結果を踏まえて動いた