【歴代番記者が語るイチロー】最初で最後の怒り顔に見た深い夫婦愛
◇イチロー引退【幡篤志】「弓子が朝から泣いていたんですよ。なぜだか分かりますか?」イチロー担当広報から携帯に連絡が入った。「イチローが話があると言っているので青濤館まで来てくれない?」。2000年10月14日の朝だった。12日に、オリックスが神戸市内のホテルで、ポスティングシステムにかけメジャー球
詳しく見る
【歴代番記者が語るイチロー】サングラス外し「イチロー」から「鈴木一朗」に
【甘利陽一】初めて取材したのは、メジャー1年目の01年。キャンプ中は100人以上の報道陣が集まった。取材を受ける時、イチローは常にサングラスをかけていた。野球専門ではないメディアもおり、正直、レベルの低い質問もあった。その時は一言も答えない。サングラスの奥の視線が怖かった。沈黙は「次の質問」を意味し
詳しく見る
【歴代番記者が語るイチロー】20歳の選手から課された“宿題”…「振り子打法の名付け親」に
◇イチロー引退【田中貴久】1994年シーズン開幕前のオープン戦だったのか、開幕後しばらくしてからなのかは覚えていない。試合を見ていてイチローの打席に違和感を覚えた。「打ち方変えたの?」とストレートに聞くと「どこが変わったのか考えてください」と、イチローから宿題を課された。2、3日後だったか「右足の使
詳しく見る
【歴代番記者が語るイチロー】人柄に感銘「一体どこまで気を使ってくれる人なんだ」
◇イチロー引退【浮田圭一郎】私は15年に野球記者から教師に転身した。きっかけは、イチロー選手との出会いにある。記者時代は、彼が一試合を通じて本当に伝えたいことは何なのかを常に考え、緊張感漂う囲み取材に臨んでいた。取材を重ねるうちに彼の野球に向かう姿勢を若者に直接伝えたいという気持ちも生まれてきた。イ
詳しく見る
【歴代番記者が語るイチロー】控え続く“屈辱”嘆かず糧に 天上人から気さくな兄ちゃんに
◇イチロー引退【笹田幸嗣】「自分からユニホームを脱ぐことはない」。常にそう話してきた男がついにバットを置いた。積み重ねてきた孤高の数字を支えてきたのは、人一倍強い負けず嫌いの性格と誇り高きプライドだ。たとえ誰に何を言われようと、自分が愛する野球のために多くの犠牲を払ってきた。「24時間、野球のために
詳しく見る