（２日・３日目）】４Ｒ抜きで１着の竹井奈美（２９）。ここならば当然、看板を背負う選手だ。看板とは“優勝”を指す。準々優出くらいで笑顔が弾けるわけがない。それでも、昨日よりピットでの忙しさは消え、仕上がったか。心配された「スタートも大丈夫」なら、そろそろ水上でグレムリンに化けるころだ。(文:旭堂南鷹)

日本代表がベースキャンプを張るカザンの象徴クレムリン。カザンカ川とボルガ川の合流点付近にある丘の上に立ち、鮮やかな水色の屋根のモスクが目を引く。００年にはユネスコの世界遺産に登録された。昨年６月にはコンフェデ杯を視察中のハリルホジッチ前監督と、当時は技術委員長だった西野監督が城塞（じょうさい）内を散

堂南鷹の「私情場立ち取材」】前検日はモーターの話になると表情がくもっていた。だから、6日間、小さな体で右往左往走り回っていた。努力は人を裏切らないという。まさしく、モーターを化けさせ、そして、いよいよ竹井奈美の本性が現るか。可愛いだけではない。グレムリンは水面に出ると大化けする。得意の3コースから2

で水上では戦っているのだろうか。野獣のような顔していたらどうしよう？見えないからいいのか、でも怖いもの見たさで見たい気もする。ま、どっちでも可愛いのは間違いない。ギャップ萌えだ。よし、野獣と化していると想像して、俺が異名をつけてやる。“水上のグレムリン”。あかんか…初日（１２日）は2Rと6Rに登場。