みた。「今年初めての1―0勝利ですね」。すると指揮官は「まだ白星の数も少ないやん。感想は特にありません」だった。そうは言いながらも表情には喜びが満ちていた。なぜなら、大差で収める勝利もいいが、接戦での勝利、中でも1―0の勝利には格別の思いを持っているからだ。昨年も当欄で触れたことがあるが、小久保監督

下し、初戦突破を果たした。前半からリードも、９回にはあと１人の場面でソロ本塁打を許すなど冷や汗をかく場面もあり、兜森崇朗監督は「長かった。よく頑張ってくれた」とホッとした表情。監督就任後、初の甲子園での１勝に「勝利は格別」と喜びをかみしめた。先発の斎藤は２失点完投。「球が走っていて、相手の打線を打ち