宮（早実）の大飛球が虎の子の１点を呼び込んだ。０－０の七回、先頭で迎えた打席で十亀の直球を振り抜いた。「差し込まれました」という打球は右中間最深部へ。右翼・木村と交錯した中堅・秋山が落球し、背番号２１は全速力で三塁を陥れた。代走を告げられてお役御免となったが、その後に西川が先制の中犠飛。これが決勝点

三塁に進むと、一死から石川の三ゴロで、相手守備の裏をかく「ギャンブルスタート」のサインに好スタートを切り、虎の子の１点をもぎ取った。「チーム全体で走塁練習の中からいつも意識して準備している。いいスタートが切れた」。守備では八回一死一塁から二盗を狙った代走・重信を刺し、女房役として完封リレーを支えた。

千葉大会の準々決勝が２３日、ＱＶＣマリンで行われ、今春センバツ８強の木更津総合が東海大市原望洋に１－０で勝利し、４強入りを決めた。三回に１番・峯村の犠飛で先制。虎の子の１点をエースの早川が５安打に封じて守りきった。東海大市原望洋の最速１５３キロ右腕・島は七回途中から登板し、２回２／３を無安打だった。