なか、また一人の若き天才騎手が海を渡ってやって来る。オイシン・マーフィー騎手（２３）＝愛国＝だ。デビュー前は名門エイダン・オブライエン師の下で経験を積み、１３年に騎手デビュー。今年３月のドバイターフをベンバトルで制すと、ロアリングライオンとのコンビで欧州の主要Ｇ１４連勝を飾った。今年だけで既にＧ１・

リタイア。そこで若き天才騎手に白羽の矢を立てたのは、これがラストランになるオグリキャップの陣営だった。天才騎手とアイドルホースは、それまで１度だけコンビを組んでいた。同年の安田記念。見事に優勝し、芦毛の怪物の能力と操縦性の高さを知っていた武豊騎手は、この依頼を二つ返事で受けたという。しかし…。「直前

あるチャーチルダウンズ競馬場。しかし…。「ジョッキールームからパドックへ向かう道が階段になっていたりと、変わっていたところがありました」実際、パドックへ向かう時は騎乗騎手全員で縦列して向かった。テレビカメラがそれを追いかけ、天才騎手は「誇らしい気持ちになった」という。騎乗したラニは気性面が難しい馬。

二元調教師とともにトークショーを行ったほか、カツオのたたきをファンに振る舞った。メインレース「第７回福永洋一記念」の表彰式には、７９年の落馬事故で脳障害が残り、車いすで生活している洋一さんとともに参加。高知が生んだ伝説の天才騎手をたたえる恒例のイベントを今年も無事に終え、感慨深げな表情を見せていた。